第2回目は
「生垣の剪定費用がもったいないので、撤去してブロック塀かフェンスを設置しようとの案
が出ていますが、どのように進めたら良いでしょうか？」とのご相談についてお話いたします。

確かに植栽は枯れたり剪定費用がかかったりで維持管理が大変です。長い目で見るとブロック
塀やフェンスを設置した方が経済的かもしれません。
生垣がブロック塀やフェンスに変わってしまうことは、マンションの外観が大きく変わること
となり、「形状の著しい変更」に該当すると考えられるため、総会で「特別決議」が必要と思
われます。
「特別決議」とは区分所有者数及び議決権総数の４分の３以上の賛成が必要となる決議です。
もっとも、敷地の目立たない部分である場合や、その範囲・長さの程度によっては外観が著しく
変更されるとまでいえないという場合もあり、その場合は普通決議（過半数の賛成）で良いと
思われますが、判断が難しい場合は、後々問題とならないよう特別決議で決定することをお奨めします。